いつもありがとう
「それじゃあ、いってくるね。」そう言って夫と、小学生になったばかりの娘は、公園に遊びに出かけた。
いつも家事・育児をしている私を労い、「たまにはゆっくりしてきなよ。」と、ひとりの時間をくれたので、お言葉に甘えることにした。
久々にゆっくりできる……。
出かけようかなとも思ったけど、前から観たかった映画を、淹れたてのお気に入りのコーヒーを飲みながら、ゆっくり観て過ごすことにした。
怪獣のように元気な娘と、飲み会ばかりの夫に、正直疲れることもある。
それでも、ひとりの時間を過ごしているうちに、今のこの幸せな生活があるのは、ふたりのおかげなのだと改めて思った。
映画が終盤に差し掛かる頃には、早く二人が帰って来ないかな、なんて考えている自分がいた。
そんなことを考えていた私のことをわかっていたかのように、映画が終わるのとほとんど同時にふたりが帰ってきた。
玄関に迎えいにくと、「ただいまー!」と元気な娘と、少し疲れたものの、充実した表情の夫がいた。
私は、「おかえり!」と声をかけるのと同時に、娘が両腕に赤い薔薇の花束を抱えていることに気がついた。
「ママ、いつもありがとう!」
娘が花束を私に渡す。
驚きを隠せない私。
母の日でも誕生日でもなかったので、思わず、「ありがとう!でも、どうしたの?」と訊くと、
「いつもありがとう、っていいたかったの!」と、屈託のない表情を見せてくれた。
私は胸がいっぱいになった。
「途中で花屋さんを見つけたんだ。そしたらこの子が、ママに花を買ってあげたい、って言ったんだ。そしたらパパも嬉しくなって、つい買ってきちゃった。」
包み紙を見ると。「sunday flower」というお店の名前が見えた。
こんな幸せな日常が、いつまでも続いてほしい。
そう願う日曜日の昼下がりにぴったりな名前だと思った。
店長メモ
一般的には、情熱的な、またはロマンチックな意味合いで用いられますが、今回のお嬢様のように、「家族の愛」を示す意味で贈っても良いのでは、と考えます。
sunday flowerでは、シンプルなラッピングの場合は無料でご提供させていただいております。
普段の感謝を伝えるのにぴったりですよ。
ラッピングに関しても、お気軽にお申し付けくださいませ。